去年の大宮

さて、触れたくないんだけど触れずにはいられまい。
昨季の大宮アルディージャはまったく酷いシーズンだった。
いや、今まで酷いシーズンが無かったのか? と言われればそんなことはないのだが(笑)
07シーズンっていうのは大宮にとってひとつの象徴として語られるべき最悪の1年だったと言える。
まず最初の9試合で勝ち点が4しか取れなかったこと。
ここで1度目の降格覚悟。
もうその時点で監督解任してもよかったくらいなんだが、今度はそこから8試合負けない。
なのにその8試合で挙げた勝ち点はたったの12(笑)。
スコアレスドローが4試合(爆笑)。
……いやー笑った笑った。え? 目が笑ってないって?
そりゃそうだ。
そこからなんやかんやあって中断直前に監督交代とかあった訳よ。
もうそこら辺で「ああ、こりゃ降格かな」と2度目の覚悟。
第22節、主力を大幅に欠いた名古屋に5-0の虐殺。鬱。
第24節、ダービーで浦和を下す。躁。
第26節、残留争い渦中のジェフ千葉相手に気迫を欠いた試合。鬱。
週ごとに心の荒波が展開によって激しく打ち付ける。
ああ、本格的な残留争いとはこんなにも厳しいものなのか……。
できれば知りたくなかった。
第27節、横浜F・マリノス戦。勝利のためのサッカーに徹して2-0で完勝。
ここで腹を決める。
喜びも悲しみも、スタジアムでともに選手たちと分かち合おうと。
残留するにせよ、降格するにせよ、何もせずに後悔したくない。
第28節、アルビレックス新潟戦。ビッグスワンへ赴き、声を枯らす。
ロスタイムでの敗戦。しばらく立ち上がることができなかった。
第29節、残留争いのライバル、サンフレッチェ広島戦。
俺達の若林が決勝ゴールを叩き込む。
第30節、降格決定直後の横浜FC。台風到来で視覚は封じられる。
全身ずぶ濡れになりながら、勝利をもぎ取る。
第31節、残留争いの大分トリニータを迎え、大宮公園凱旋。
血みどろの戦いも、大分の気迫に押し切られて敗北。
第32節、落ち葉舞う甲府盆地。これまた残留争いのヴァンフォーレ甲府
ビッグフラッグが吹き飛ぶほどの強風の中、何とか勝ち点1を持ち帰る。
第33節、運命の味スタでのFC東京戦。
終了間際、ドリブルで持ち上がったレアンドロ歓喜の決勝点。しかしまだ、決まった訳ではない。
第34節。最終節、奥野誠一郎引退試合。相手は大きな差がついてしまった川崎フロンターレ
奥野駅長は試合には出られなかったが、マサ斉藤のロスタイムの同点ゴールによって
残留を決定付けると同時に駅長の引退に花を添える。


思い返せば大宮に関しては辛いことばかりの1年だった。
ふざけるな、金返せと本気で思ったことがある。
2度と観に行くかと思ったこともある。
でも、喜びも、悲しみも、心は常に大宮と共にある。
サポーターをやめることは、できない。


もうすぐ新たな1年が始まろうとしている。
今季はついにシーズンシートを購入した。
新生大宮公園ナックファイブスタジアム大宮
今年からはフルに1年間、真のホームスタジアムとして利用される。
大宮アルディージャにとって、よい1年でありますように。